ディープダイビング体験談 5

いよいよ、本題の体験談をお届けします。

 

バラクーダの群れを追いかけて撮影に熱中するあまり、

DECOを出してしまった頃の私とは

経験もスキルも倍以上違う時期に行ったディープダイビングの話です。

 

この時の体験は、

「恐怖と楽しさ、好奇心が全部一緒になった感覚である」

と言い表すことができます。

 

恐怖というのはもちろん、

今、ここで空気がなくなったら?

ガイドとはぐれてしまったら?

という”もしも”の危機感です。

 

一方の楽しさ・好奇心は、

諸々の器機に表示される数字との格闘です。

その水深に留まれる時間をいかに引き延ばすか、

タンクの残圧をどうコントロールするか、

今視界にある風景の中に、何を見るかということです。

 

水深が深くなると、エサとなるプランクトンが減るため、

魚の姿を見かけなくなります。

日光が届かない青一色の世界に、

どんな生き物がいるのか?

“実際に見る”という行為そのものが、貴重な体験となるのです。

 

くわえてもう一つ貴重な体験となるのが、

全身にかかる水圧の感覚です。

 

30m付近でも同様のことがいえるでしょうが、

真上に浮上することが、本当に難しいと思えるのです。

これは、階段よりスロープの方が楽と感じることと

似ていると思います。

 

 

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