台風後のダイビングについて

台風が接近すると、

大抵のダイビングポイントは、

クローズ(潜水禁止)となります。

 

これは、台風の本体が遠くにあり、

空に青空が見えていても、

うねりが発生している場合や、

波が高く、エントリーとエキジットが

困難となっている場合があるためです。

 

台風の接近や通過中の海は危険なので、

近づくことは避けていただきたいのですが、

一方で、台風が去った後の海には

是非とも潜って欲しいと思うのです。

 

台風が過ぎた後の影響が一番はっきり表れるのは、

外洋に面した海です。

 

風によって発生した波によって、

海中がかき混ぜられ、

不純物が押し流されます。

 

次第に波が落ち着いていくと、

巻き上げられた不純物が沈下し、

透明度が高くなるのです。

 

台風一過の空が、常よりも青く澄んだ色に見えるのも、

大気中の不純物が雨などによって流されるからだといわれています。

そんな空から射す光が、海中深くまで届くため、

全体として、明るくなるのです。

 

しかし、いくら海中の環境が整っていても、

ダイビングショップのテストダイバーが、

潜水には向かない海と判断した場合は、

潜ることはできません。

 

様々な準備を経てのダイビング計画だった場合、

残念なことと思いますが、

中止や仕切り直しの必要性も心得ておきましょう。

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