沖縄の石垣島でのダイビング中に
結婚指輪をなくされた夫婦のもとに、
指輪が戻ってきたというニュースを、
覚えている方も多いのではないでしょうか。
感動する話として、各テレビ局で何度も取り上げられていました。
私自身も、話としては感動的と思うのですが、
ダイビングを楽しむ者として
少し引っかかるものを感じたことも否めません。
これは、ダイビングを行う際の
安全性の確保事項に含まれることと思うのですが、
ピアスや指輪などの装飾品は、
なるべく外したうえで海に入った方が良い
という考え方に基づくものです。
指輪やピアスに鋭利な部分があると、
ウエットスーツを破いてしまう可能性がありますし、
ドライスーツのネックゴムにピアスが引っかかると、
耳を傷めてしまう可能性があります。
上記に加えて、海の中に落としてしまった金属を、
魚がエサと間違えて食べてしまうかもしれません。
また、アクセサリーそのものへのダメージがあることを
忘れてはいけません。
塩のダメージは思いのほか強いので、
メッキ製品や、金属とガラスを貼り合わせたものなどは
十分に洗っても、錆びてしまう場合があります。
ダイビングを楽しむためにも、
大切なアクセサリーは外して、
貴重品と一緒に保管しておきましょう。