前回、無限圧潜水可能時間(NDL)を
使いこなすことについて解説しました。
そこで、改めてダイブコンピューター(ダイコン)に
表示される情報を整理しようと思います。
まず、ダイコンは、陸上では普通の時計として使用することができます。
陸地にいる以上、自動的に表示が変わることはありません。
しかし、水中に入ると、画面が水中モードに切り替わります。
共通して表示される情報として、
現在水深、無限圧潜水可能時間(NDL)、潜水時間、
最大水深、水温です。
機種によっては、体内酸素量、体内窒素量が表示されるものもあります。
海中で必要な情報は、NDLと現在水深です。
水深が深いところに長時間潜れば、
当然血液中に溶ける窒素量が増えていきます。
血中窒素濃度が高くなると、俗にいう「窒素酔い」状態になります。
窒素酔いとは、注意力や思考力の低下、方向感覚の喪失など、
酔っぱらった時のような状態になることです。
こうした事態を避けるためにも、NDLを確認しながら、
自身がいる水深を変えていく必要があるのです。
また、それ以上に減圧症に陥るリスクが高くなることも覚えておきましょう。
体調や体質にもよりますが、リスクは低い方が良いに越したことはありません。