素潜りから始まったマリンスポーツ

ダイビングの歴史を大昔に遡ると、

魚や貝など食糧を確保するための

素潜り(シュノーケリング)から始まります。

 

陸で暮らす人間にとって、

水中に潜るのは大変なことで、

太古の昔から、

さまざま工夫がなされてきました。

 

西アジアでは、

羊の皮袋に空気を入れて

海に潜ったという記録も残っています。

 

 

その後、

空気を長時間確保するための、

「ヘルメット式潜水器」が

発明されたことで、

長時間の潜水ができるようになります。

 

日本では江戸時代のこと。

 

船の修復作業の際に、

ホースを使って

船上からヘルメットに空気を送る

という単純な構造のものが、

使われました。

 

1920年頃には、

日本で初の「マスク式潜水器」が

開発されます。

 

鼻から吸って口から吐く方法で、

レバーを噛むことで

空気がマスク内に流れる

画期的な方法です。

 

これが、

現在ダイビングで使われている

タンク式の始まりです。

 

 

世界的には、

1943年にフランスの海洋学者

ジャック=イヴ・クストーが

タンク式の「アクアラング」を開発したとされていますが、

 

日本では

その20年以上も前に

開発されていました。

 

 

第二次世界大戦後、

日本に駐留していた

アメリカ人が潜水をしていたことから、

日本にも

アクアラングが輸入されるようになり

広まっていきました。

 

 

素潜りから始まったダイビングが

本格的にレジャーとして

楽しまれるようになったのは、

1970年以降のこと。

 

今では

マリンスポーツの代表的存在です。

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