海の家の閉業で海水浴場がなくなるという話は毎年聞きますが、
砂浜がなくなることでも海水浴場はなくなってしまうのです。
砂浜がなくなる原因として、海面上昇や波による浸食が挙げられています。
言い換えれば、海が荒れやすくなっている
といっても良いのかもしれません。
消失する砂浜で海水浴はできなくても、
潜ることができるというのがスクーバダイビングですが、
実は新しいポイントを開拓するのはとても難しいことなのです。
なにより、海に人が入ると、その場所は確実に”荒れ”ます。
砂の巻き上げや、未熟な潜水技術による着底は、
サンゴや藻類など、動けない動植物にダメージを与えます。
ここ数年、ようやくブルーカーボンの重要性が見直されてきて、
藻類やサンゴの復活に目が向けられ、
積極的な保護活動が行われるようになってきました。
しかし、自然を復活させるのはとても難しいのです。
ブルーカーボンの復活活動も含めた新たなポイント開拓を行うためには、
漁業協同組合や地元の理解を得ることが不可欠です。
同時に、ダイバーのスキルアップも不可欠になります。
ダイビングは、壮大ながらも繊細な自然の中に飛び込んでいく
レジャーであることを忘れずにいたいものです。