海という字の成り立ち

水に関係する漢字には、「さんずい」という部首(偏)がつけられます。

さんずいは、流れる水から生まれた象形文字です。

 

では、海の反対にある毎の漢字の成り立ちは?

 

じつは、これ「髪飾りをつけて結髪する婦人」という象形文字です。

 

漢字そのものは中国からやってきたもので、

この「毎」という漢字は、当時「いそしむ」という意味で使われていました。

 

漢字の元になった旧字よりも前の、

古代文字である甲骨文字・金文・篆文(てんぶん)の順に見ていくと、

より漢字の成り立ちがわかるような気がします。

 

女性が祭祀にはげむことから作られた字ですが、

その後登場した別の言葉に当たる文字がなかったため、

「当て字」とされたことで、意味も変わってしまったのだそうです。

 

この「海」という漢字は、

会意形声文字といわれています。

これは、二つ以上の漢字を組み合わせて意味を持たせ、

まったくの新しい文字をつくる会意文字と、

音の文字と意味の文字を組み合わせて、

新しい文字をつくる形成文字の

両方の特徴を持ち合わせている文字のことを指しています。

 

どうやら、「海」の字が「うみ」と読まれるのも当て字のようです。

 

何気なく使っている文字も、

こうして考えてみると面白い発見がありますね。

 

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