地球面積の約7割を占めているといわれる海ですが、
その全容はいまだにわかっていません。
人類がヒト属、ホモ・サピエンスとして
地上に誕生してから約40万年~25万年が経ちましたが、
真の深海へはまだ誰もたどり着いていないのです。
なお未開の地ともいえる海は、
近年さらに注目を集める場所となりました。
それというのも、2009年公表の
国連環境計画報告書にて定義された
「ブルーカーボン」が、SDGsの特集番組や関連記事で
再び取り上げられるようになったからです。
沿岸生態系や海藻類の環境を整えることで
実現可能だとされているブルーカーボンですが、
CO2吸収のためにこの仕組みを活かす取り組みは、
容易とはいえないようです。
なにより、植物や藻が成長するためには
時間がかかります。
CO2の吸収率が高いことで知られているマングローブ…
正しくはヒルギ類といいますが、
70cmほどに成長するまで2~3年かかるそうです。
くわえて、植物寿命は45年と短命なのだとか。
こうした特徴があるヒルギ類をブルーカーボンとして
活用するためには、2~3年の間隔を開けて、
活性化のローテーションができるように
植樹計画を立てる必要があるといえるでしょう。
この度発生した令和6年能登半島地震において
被災した皆さまへ
平穏が一日でも早く戻りますよう、
お祈り申し上げます。